Saturday, December 29, 2012

私の浅い知識では追いつかないカレイドのスクープ


2012年だというのに、過去のおさらい。これをしないと始まらない2013年だと思います。


中東は1947年の「国連パレスチナ分割会議」以降、混沌と混乱の中に置かれてきました。
その間、マスコミの視軸は常に「イスラエル対アラブ」であり、その最前線であるパレスチナ問題は、イスラム世界とユダヤ・キリスト教徒十字軍の戦いである、と位置づけられています。
それで、いったい何がわかったのでしょう。何が解決したのでしょう。
この「イスラエル対アラブ」という視軸そのものがも狂っているからでしょう。
あるいは、そんな対立軸など幻想に過ぎないのかもしれません。
米ソ冷戦がそうであったように、中東における何千年にも及ぶ「怨念の連鎖」も、相克する感情の惹起に、その源があるのかもしれません。そして、その相克する感情を昂ぶらせる勢力の中枢に何があるのかを知れば、中東問題は意外に簡単なことなのかもしれません。いや、きっと、そうでしょう。問題は、私たちが、私たちの固定化した思考形態なるものを自ら破壊できるか否かにかかっているように思えてなりません。

ここでは、この鋲着状態から自らを解放し、少し高見から俯瞰してみることにしましょう。

中東情勢は、2005年、マフムード・アフマディネジャードがイラン・イスラム共和国第6代大統領に就任してから、舵を切ったように変わってしまったようです。
アフマディネジャードは、イランの核開発計画に国連が異を唱えても、これをあからさまに無視、(国際的に首都として認知されていない)エレサレムを違法に占領しているイスラエルは、世界地図から消えるべきだ、などと米国・イスラエル勢を刺激する発言を連発してきています。まるで、それは挑発以外の何ものでもないように。
「背景には、ロシアの威光があるから強気な発言を繰り返すことができるのだ」と、中東ウォッチャーは見ているようですが、どうも、それだけではないでしょう。
というのは、アメリカによるイラン空爆計画は、過去、何度も実行に移されようとしていたし、とうとう“堪忍袋の緒が切れた”アメリカが何度もイラン制裁決議を決めたと国際メディアが報じるたびに、必ず、アメリカは不思議と思い留まってきたからです。

NWOの深いマインド・コントロール下にある日本の大新聞は、米国メディアの報道を真に受けて、いちように以下のような論調で報じています。
http://shasetsu.ps.land.to/index.cgi/event/368/
読売新聞 2010年06月11日 の報道事例
安保理制裁決議 イランはウラン濃縮をやめよ
国連の安全保障理事会が、イランに対する追加制裁決議を、日本などの賛成多数で採択した。2年ぶり、通算4度目の制裁決議である。
イランは、過去の決議を無視したまま、ウラン濃縮活動をやめないどころか、規模を拡大している。「核エネルギーの平和利用」であって軍事目的ではないと強く主張しても、不信感は増幅するばかりだ。平和利用を隠れみのに核開発をした北朝鮮のあとをたどるかのようなイランに対して、安保理は、制裁強化でこたえる以外になかった。当然の決定だ。
新たな決議は、核や弾道ミサイルの開発にかかわる人、モノ、カネへの締め付けを強めている。イランとの深いつながりから、これまで制裁強化に消極的だった中国やロシアも支持に回った。その政治的な意味は大きい。イランは真剣に受け止めるべきだ。
(管理人:どうして日本のメディアは、その背景を独自に分析しないのだろうか。それとも、できないのか)

イランを支援しているロシア、中国もイラン制裁決議を支持する側に回ったということになっていますが、ロシア、中国が、言葉どおり実行したことがありましたか?と言ったらいいすぎでしょうか。

その前の5月3日に国連本部で開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議で、アフマディネジャード大統領は、「米国は核兵器の製造、保存、使用、脅迫について主犯だ」などと徹底批判したため、米政府当局者は「聞くに堪えない演説だった」と退席してしまいました。 

【招かれざる客、イラン大統領】
イランもNPT条約加盟国ですので、いくらアフマディネジャードが憎たらしい発言をしようとも、アメリカとしてはイランに「来るな」とは言えません。
イランは追加制裁回避に向け外交攻勢を強めており、NPT参加もその一環とみられています。今回会議で核不拡散に対する国際社会の意見をまとめたい米国などにとっては、会議進行の不確定要素ともなる「招かれざる客」です。
http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/e/1e76b7f5dc04278686cf830d073cf46c
ところが、ここにきて、突然、米国がイランのブシェール原発の稼動を認めたのです。計画通りであれば、来年の3月には稼動の運びになるとか。

「イランのブシェール原発稼働について、国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)は核兵器開発に直結するものではないとして問題視していない。むしろ、ロシアからの核燃料供給にもかかわらず、イランが独自のウラン濃縮を強行している点に注目、引き続き同国の核開発を注意深く監視していく方針だ。
原子爆弾の製造には、原発用燃料の低濃縮ウランをさらに濃縮した純度90%以上の高濃縮ウランか、使用済み燃料から得られるプルトニウムが使われる。だが、ブシェール原発の場合、燃料はロシアから供給され、使用済み燃料も同国に引き取られる。燃料はIAEAの監視下に置かれ、核兵器への転用ができ ない仕組みだ。
IAEA関係者は「ブシェール原発の稼働が核兵器開発に直結する恐れはこれまで報告されていない」と指摘するが、平和利用を名目にウラン濃縮を続けるイランの意図を疑問視する声は根強い」。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100822k0000m030063000c.html
今回で4度目のイラン制裁決議。ブッシュの目の上の「たんこぶ」のごとき憎まれ口を繰り返し、過去何度も、ヒラリーが「イラン空爆だ」と叫んできた、あのイランに、なんというプレゼントをしたのでしょう。イランのお目付け役にはロシアがいるから大丈夫、と米国勢はすっかり信じ込んでいるように見えます。これは、あくまでも「そう見えるようにしている」だけです。アメリカが「お人好し」装う意図は、別のことろにあるでしょう。
第一、イランが、子守役のロシアの目を盗んで、独自に核開発をすることなど「朝飯前」でしょうしね。

ここからは管理人の考察です。妄想の類いとしておいてください。

この不思議な男、アフマディネジャードと、オバマの発言、さらにはブッシュ、ヒラリーのイランに対する過去のスタンスの取り方、これらから何か見えてきそうです。
どうも、アフマディネジャードは、私たちが考えうる限りの政治力学なるものとは別の原理で動いているようです。それはイスラム主義終末論です。

アマディネジャードは、「同性愛者の権利を大幅に認める政策」を取ったこと以外は、どうもキリスト教の福音派と同じような考えを持っているのではないでしょうか。(イルミナティは同性愛者の権利を認め、これを擁護している)

というのは、彼がイスラム主義終末論の下に国際社会を撹乱しているのではないか、と考えると、いろいろツジツマが会うことが多いからです。
アフマディネジャードの役割は、パレスチナ国連分割会議以降、混沌と混乱の中に置かれてきた中東を「色分け」することにあるのではないのか。
「イスラムの核」のもとに、イスラム世界の統合が図られるのかもしれまん。

だから、米国は、オバマというケニア生まれのムスリム(イスラム教徒)の男を大統領にする必要があったし、9.11WTCテロ跡地「グラウンド・ゼロ」付近にイスラムのモスク建設を容認するだけでなく、信教の自由を口実に、これを進めようとしているのではないでしょうか。


それは、アメリカを「空っぽ」にするためです

イラク戦争は失敗だった、あの戦争はやるべきではなかった、という考え方が米国内だけではなく、世界中の世論として固着しました。オバマのイラク撤収は、一見するとノーベル平和賞受賞者らしい英断のように見えます。イラクには核などなかった、生物化学兵器もなかった、のですから。「アメリカは反省している」ように見えるのです。そう装いはじめている。

一方、イランはどうでしょう。背後にいるロシアの威を借りて、執拗なまでに米国を刺激するアフマディネジャードが、密かに核弾頭を開発したとしたら。イスラエルの暴発を誘うような挑発をアメリカは制止できるのでしょうか。いや、その前に、「アメリカに、その気があるのか」という問いかけをしなければならないのかも知れません。

今後、イランが核開発を行った確かな証拠が出てくれば、米国民はイラン空爆もやむなしと考えるでしょう。幸い、その頃には、イラクからの撤収が済んでアメリカ軍の戦力は温存できていることでしょう。アフマディネジャードの誘われるままに、米国も「ジハード」に突き動かされてしまうのかもしれません。アメリカの真意は。そんなところにありそうです。
第一、イランが核を開発していなくても、「そのように見せかけることができれば」いいのですから。イラクのときと同じように。米国メディアの得意技でしょう。

最悪の事態になったとしても、来年の3月には、イランのブシェール原発が稼動するのですから、全面的な空爆はできないでしょう。原発が破壊されれば、時間を置いて、多少なりとも、イスラエルにも影響が出てくるでしょうし、何より国際社会が許さないでしょう。米軍機の誤爆とするには無理があります。そんな面倒は起こしたくないでしょう。。
ということで、ピンポイント爆撃と、米軍の陸からの攻撃が中心になるでしょう。それは、必然的に人海戦術になります。そうなれば、大量の米軍兵士、そして国連軍も中東、イランに送り込まれることになるはずです。
大方の戦力が中東にシフトしてしまえば、アメリカ国内の防衛が手薄になってしまいます。イスラム(を騙った)によるテロ、イスラム以外の勢力によるテロが頻発し、イスラムに対する憎悪が極限にまで達した時点で、グラウンド・ゼロ跡地近くに建設されたモスクが破壊されるかもしれません。
むしろ、そのためにムスリムのオバマは、モスク建設を進めようとしているようにも見えてしまいます。「どうぞ、モスクを破壊してくださいな」と。
これから建設されるモスクには、日米開戦のときの真珠湾と同じ役割が与えられているはずです。

そうなったとき、イスラエル対アラブの火種が、米国内のキリスト教徒にまで飛び火するかもしれせん。クリスチャンの中に忍び込んでいるサタニストたちが工作員となって、無垢なクリスチャンを扇動し、イスラムへの憎悪を焚きつけるかもしれないからです。クリスチャンよ、銃を取れ!と。喜ぶのは傭兵で組織されるFEMAでしょう。キリスト教徒を有無を言わさず、「しょっぴいてしまえ!」と。傭兵には愛国心がないから何の痛痒も感じないでしょう。

中東では、米軍のイラン派兵を巡って、ロシアが出てくるかもしれません。ただ、ロシアの戦法は、北方四島を国際法に違反してドサクサ紛れに乗っ取ってしまうという“漁夫の利”戦法ですから、イランを真剣に助けることはしないでしょう。むしろ、空っぽの米国に核弾頭ミサイルを撃ち込むかもしれません。その核弾頭ミサイルは、なんと米国内の有名な湖沼、河川の中洲などに配備されていた、なんてことも絵空事ではないことかも。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-145.html
(池上彰がゴルバチョフにインタビューしたとき、ゴルバチョフは「冷戦は終わっていない」と視線をそらして語ったことが、妙に気になります)

そのときには、米国は経済破綻しているでしょう。治安の極度の悪化とともに、テロリストの汚名を着せられたクリスチャンが罪人として収容所送りになるかもしれません。冤罪でも何でもいいのです。逮捕の理由など、いくらでも後付けできますから。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-69.html
そして、米国民は可及的な治安の回復と、新しいアメリカを求めるようになるでしょう。このとき、マーシャル法の下、オバマは戒厳令を発動し、FEMAがすべての州警察、米軍を統制化することになるのでしょうね。悪くすると中東に派兵された米軍は、置き去りにされてしまう可能性もあるかもしれません。
米国の治安を守る軍隊は、なんとロシア人、中国人などの傭兵なのですから。つまり無国籍の「国連軍」のことです。これらの傭兵は、すでに米国内に300万人ほどスタンバイしていると言われています。

「こんな愚かな戦争は、もう止めよう。キリスト教も、ユダヤ教も、イスラム教も、元はひとつだったじゃないか」。
アメリカ国民の、こんな「ぼやき」が聞こえてくるかもしれません。
そして、人々は嫌々ながらも「ひとつの宗教」を受け入れるのでしょうか。
その唯一神は何者でしょう。


秘密社会「ホッジャティエ」がイランを動かしている?

米・イスラエル連合を、執拗に挑発するアフマディネジャードとは何者でしょう。 
イスラム世界の「神がかった」メンターなのでしょうか、それとも、単なる気の狂った男なのでしょうか、あるいは、破滅的終末論を信じるカルトなのでしょうか。 
もともとは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教といった世界の命運を握っている三つの宗教が「ただひとつの神しか認めない一神教」であることから世界の混沌が始まったのです。
しかし、ともに唯一絶対神(アッラーフ、ヤハウェ、それぞれ呼称は違うものの)を信じていながら、なぜ世界は分断したままなのか。そして、なぜ、最終的解決法としてハルマゲドンを受け入れようとしているのか。
少なくとも、はっきり見えていることは、ユダヤ教のイスラエルも、キリスト教のアメリカも、そしてイスラム教のイランも、それぞれの聖典に預言されている「最終的決着の日」を目指している、ということです。
アフマディネジャードを、まるで「世界を破滅させるかのような」危険な挑発に駆り立てている源泉は、いったいどこにあるのでしょう。

アフマディネジャードは、ホッジャティエという救世主を待ち望むシーア派の秘密結社から出てきた人間です。 

ここに、

Does Hojjatieh Secret Society Runs Iran?

イランを陰から操っているのは秘密社会「ホッジャティエ」か という記事があります。
プラネット・イラン「Planet Iran」の7月28日の記事:
以下、翻訳

イラン政府内部の地下宗教セクトが、どんな役割を果たしているかについて、いくつかの噂があります。イラン大統領・アフマディネジャードと閣僚の何人かが、終末救世主思想で知られているホッジャティエ(Hojjatieh)の秘密結社員であることが露見した、というのです。
ホッジャティエは1953年、テヘランにShaikh Mahmoud Halabiによって設立された、シーア派のセクトです。その性格は秘密性を帯びており、秘密結社といってもさしつかえないでしょう。この組織は、同じくシーア派でも、新たに別に創設されたバハーイー(Baha’i)信仰と戦うためにつくられたものです。
(管理人:イスラムの世界では「自分はマフディ(イスラムの救世主)だ」と主張する宗教指導者が相次いで出現した。イランではイスラム教から派生した新興宗教としてバハーイー教『バハイ教』がおこり、その指導者が、自分はマフディだと宣言した。これを異端とする“正統派”たちが、ホッジャティエを創設し、「われこそはマフディなり」と次々と現れるイカサマ師の排除に乗り出した)

ホッジャティエのメンバーは、“お隠れになっていた”マフハディ(第12代イマーム)がこの世界に戻ってくるという考えを、他のシーア派のイスラム教徒と共有して、悪行、不公平、および圧制を世界から取り除こうとしていました。
しかし、彼らは、マフディの再来を急がせるために、カオスと混乱を作りだすことによって黙示録の予言を速めるべきであると信じている人々です。

ハシェミ・ラフサンジャニ(Hashemi Rafsanjani)は、ホッジャティエのメンバーが、イラン革命でホメイニ支持者と並んで戦うことは本位ではなかったのだろう、と後年の伝記に書いています。彼らは、リーダーとして、マフディなしで革命とイスラム教の共和国を創設する意味が全くないと信じていました。
(管理人:マフディとは、救世主。シーア派主流を味方につけてイラン革命を成功させたホメイニが、マフディ崇拝のホッジャティエを利用したのではないか、と疑っているのでしょう。ホメイニ自身も、シーア派の12イマーム派)

イラン革命の後は、ホッジャティエは政治の表舞台から姿を消してしまいました。
ホッジャティエのメンバーは、革命の成功によって新しい息吹を吹き込まれた若い人々と一緒に国づくりをしていこうとホメイニに呼びかけましたが、ホメイニは、彼らの提案を拒絶してしまったのです。
これをきっかけに、ホッジャティエの連中は、ホメイニのVelayat-e Faqih(イスラム教法学者の保護)主義を拒絶するようになり、ホメイニも、あからさまにホッジャティエに反対するようになってしまったのです。そして、ホッジャティエは、いよいよ1983年8月12日のアヤトラ・ローホーラ ホメイニのスピーチの後にやむを得ず分解・解散同様の状態になったのです。

このようにホメイニによって一度、消滅したかに見えたホッジャティエですが、最近の5年間、イランの保守的な人と革新主義の政治家たちが、「ネオ・ホッジャティエがテヘランの権力の回廊で再浮上してきていると警告しています。
二日前に、イラン人がイマームのマハディの誕生日を祝っているとき、レザルト新聞は「ここ数年のホッジャティエの情報活動が穏やかなものであるので、彼らの活動について法的にきちんと認可すべきである、と求めているようです。

アフマディネジャードの政治的采配において、ホッジャティエの影響がうかがえると警告していた政治家の一人は、アフマド・タバソーリ(Ahmad Tavassoli)というホメイニの元参謀長でした。
彼は、2005年に、
「革命防衛隊と同じように、イラン政府の行政府はホッジャティエによってハイジャックされてしまった」と、強く主張したのです。

イラン革新主義の元大統領、モハメド・ハタミが、2005年9月、マシャドで次のようにコメントしました。
「政治的に偏りすぎているにもかかわらず、イマームのホメイニ時代を革命と見なす人々が、現在では、テロと圧迫の恐怖の道具を振りかざしている」と。
ハタミは、このスピーチの中で、恐怖の道具を振りかざしている勢力がホッジャティエだと名指しこそしませんでしたが、「彼らは、石器時代の後進性を固執している浅知恵の伝統主義者」と、ホッジャティエを形容しました。そして、いまや、ホッジャティエは、その背後に強大な組織を持っていると。
(管理人:革新派のハタミは、イランの秘密社会・ホッジャティエが、イランを石器時代のような呪術的社会にしている、と主張。そして、その教理の根底にあるもの=ハルマゲドンによってイスラムの救世主がこの世に現れる、という考え方=が、あまりにも病的であるために、イラン政府は内部から秘密結社に乗っ取られてしまった、と訴えています)

2009年6月に行われた大統領選の1週間前、The Supremeのリーダーにして革新主義者であるハディ・ハメネイ(Hadi Khamenei)は、「残念なことに、(イランの)メディアのほとんどが、ホッジャティエ支持者の手の内のある。ホッジャティエは、それらの息のかかったメディアを利用して、イスラム教に関する自分たちの考えを社会に向けてプロパガンダしている。ホッジャティエは、彼らの力を確立するために、ソフト・ウォー(Soft War)のテクニックを使っている」と語っています。
(管理人:ソフト・ウォー。教育・啓蒙、文化の啓発などの面で、人々を恭順の状態に置こうとする戦術。ハメネイは、ホッジャティエが、こうしたマインド・コントロールをイランの大衆に仕掛けている、と言っているわけです)

(管理人:まるでブッシュ政権内部のネオコンが、キリスト教原理主義・福音派を利用した構図と似ています。アフマディネジャードの背後にいる勢力は、イスラム原理主義に回帰させることによって、人々を預言者ムハンマドに引き付けるプロパガンダ戦術を使っています。その先には、「新しい世界に生まれ変わるためには、いったんは世界の破滅が必要だ」とするイスラム主義終末思想が横たわっているようです。キリスト教の黙示録も、イスラム原理主義の終末思想も、日本の神道の「みそぎ祓い」のような穏やかなものではないようです)

大統領選後、Rohanioun Mobarez党の党員であるAli Akbar Mohtashemipourは、「選挙をイラン国民が、どのように受け止めたか、また、選挙後に起こったことの背後にはホッジャティエの存在があった」と語っています。また、彼は、ホッジャティエという組織が、大衆に人気がないという理由で、この組織が危険ではないと考えることは間違いである、とも。

Ali Akbar Mohtashemipourは、Ayatollah Mesbah Yazdiという男が、ホッジャティエのメンバーであり、現政権の内部から影響力を行使している危険な存在である、と話しています。
Ayatollah Mesbah Yazdiという男が、ホッジャティエのメンバーの中でも、もっとも高い位階にある人物である、とする他のいくつかの報告もあります。
Ayatollah Mesbah Yazdiは、もちろん、これを否定しています。彼は、
「私とホッジャティエとの間に、ほんのちょっとの関わりを見つけると、すぐに私を糾弾するのだ」と反論します。

現大統領のアフマディネジャードは、Ayatollah Mesbah Yazdiによって感化されており、ホッジャティエの擁護者になっている、と言います。
また、Ateghe Sedighiという女性は、スピリチュアルなメンターとして、「アフマディネジャード政権において、ホッジャティエに加わることは危険だと、警告しています。…この女性は、イランの第二代目の大統領、故アリー・ラジャイー(Ali Rajae)の未亡人。(管理人:アリー・ラジャイーの大統領在任期間は、わずか16日。暗殺されたのです)  

アフマディネジャード大統領は、公には、ホッジャティエとは、一切関係がない、と言っています。しかし、彼のスピーチのすべてが「マフディの再来」に照らして行われており、これは国連議会に送ったものについても同様です。
アフマディネジャードは、アメリカがマフディ再来を阻止しようとしている明らかな証拠を持っている、と言います。
それは、アメリカがイスラム教(シーア派の)の救世主がメソポタミアから現れるということを知っているので、イラン侵攻を強行したのだ、と言うのです。

(翻訳、ここまで)

つまりは、アメリカがイランを敵視するのは、アフマディネジャードが推進していると言われている核開発のためではなく、世界の大艱難(イスラムにとっては、人類のミソギ)の後に現れることになっている救世主が、メソポタミアから出てくる人物である、というシーア派の考え方に対する抵抗からである、というのでしょう。
アフマディネジャードにしてみれば、「約束された救世主」を待ち望んでいるイラン大統領、というだけで、アメリカが難癖付けてくるほうがおかしい、と言っているわけです。

では、イスラムのシーア派の言う救世主・マフディとは、どんな存在なのでしょう。
日本語のサイトでは、【イランとアメリカのハルマゲドン】がまとまっていると思います。
そこからの抜粋です。

コーランの終末論には、キリスト教にない話も載っている。それがマフディの出現で、彼はキリストが再臨する前に世界が大混乱するときに現れ、悪者 (「ダジャル」dajjal と呼ばれるニセの救世主)と戦って勝ち、この勝利の後、キリストが天から再臨することになっている。
マフディは救世主だが預言者ではなく、ムハンマドの子孫である人間ということになっている(こう定義することで、ムハンマドが「最後の預 言者」であるという教義に反しないようにしている)。ここまでは、スンニ派とシーア派で同じだが、ここから先の解釈は両派で大きく違ってくる。スンニ派で は、マフディはムハンマドの子孫として将来メディナに生まれる普通の人間である。だがシーア派ではマフディは、西暦873年に「お隠れ」になった「最後の イマーム」が再臨するものだとされる。(イランの75%、イラクの60%がシーア派)(関連記事
▼イマームの「お隠れ」
シーア派の「イマーム」とは、全イスラム教徒を束ねる歴代の指導者で、ムハンマドの子孫というだけでなく、神の意志を一般信者に伝える「聖人」的な存在だったが、第12代のイマームがなくなった後、イマームの系統は絶えた。
(歴代イマームが12人いたと考える「12イマーム派」がシーア派の中の多数派だが、ほかにイマームは7人しかいなかったと考える「イスマイル派」、5人だったとみなす「ザイード派」など、シーア派の内部はさらに複雑に分岐している)
シーア派では最後のイマームは死んでおらず、普通の人には見えない姿で存在し続けていると考えられ、この世の終わりに再び現れると考えら れている。キリストのように昇天したと考えると、次に現れるときに「預言者」扱いになり「ムハンマドの後には預言者はいない」というイスラム教の根幹の教 義に反してしまうので、シーア派では「最後のイマームはお隠れになっている」という、微妙な考え方を採っている。
オリジナルな教えを重視するスンニ派は、シーア派が「聖人」「お隠れ」といった神秘的な教義を勝手に加えていることを嫌い、原理主義のスンニ派の中には「シーア派は異端だから殺せ」と主張する勢力がある。
シーア派信者の多くは、古代から大文明があったペルシャ・メソポタミア地方におり、シーア派の神秘的、密教的な性格は、彼らがイスラム教 に帰依する前にこの地域に存在していた古代文明の神秘宗教(ミトラ教、ゾロアスター教など)の影響を受けている。この神秘宗教は、日本仏教の密教や、古代 のギリシャやインドの宗教と共通性がある。

つまり、アフマディネジャード大統領は、イスラム原理主義終末思想を忠実にトレースする役割が与えられた人物ということですね。
普通の人には見えない姿となって“お隠れ”になっている救世主マフディが、再び、人間に見える姿となって中東に現れる日を「前倒しして、早くする」ために大統領になった(ならされた)ということです。

この聖書にも書かれていない救世主マフディが、再び、見える形(人間の形)となって登場するためには、偽預言者「ダジャル」dajjal と呼ばれるニセの救世主が現れて、世界を大混乱に陥れなければならないことになります。これが聖書の黙示録にある「ハルマゲドン」で、ダジャルがサタンの親玉・ルシファーということになるのでしょう。
そして、ルシファーの支配は3年半で終わり、その後、イエス・キリストの再臨ということになっているのですが、そのダジャル(反キリスト。ルシファー)を倒すのがどんな存在かを示しているのがコーランにある救世主マフディということになります。
しかし、マフディも、本当の預言者が現れるまでの「世のお掃除係」であって、つなぎ役。
アメリカは、マフディがメソポタミアから現れることを知っていて、それを邪魔している、とアフマディネジャードが公の場で主張しているのです。
いやはや、私には、みんなオカルティストに思えてきました。

「ダジャル」についてはyoutubeなどに、いくつかの動画アップされています。ご興味のある方はご覧ください。

次は、「ダジャル」dajjal とは何か、についてです。

【他の関連記事】
反キリストは「一つ目」のユダヤ人

イランのアフマディネジャード大統領がユダヤ人という説




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アフマディネジャドの挑発的な言説の真意は?

イスラム圏で、ダジャルと呼んでいる反キリストは、ユダヤ人で、一つ目であると、はっきり書かれています。もちろん「一つ目」というのは、何かの象徴でしょう。

この記事は、前の記事の続きです。

前の記事では、イランのアフマディネジャード大統領の背後に、ホッジャティエという秘密結社の存在があり、イランの政界をコントロールし始めているのではないか。
そして、ホッジャティエは終末待望論者の集団で、最後の時に現れることになっている反キリストを救世主・マフディが撃退する、という預言を忠実になぞっているようだ、ということを書きました。
ここでは、コーラン(あるいは、クルアーン)に書かれている反キリストとは、どんな存在なのかについて考察します。
コーランでは、これをダジャルと呼んでいます。それは、シナイ山から現れる一つ目の存在であると書かれているのですが、欧米のサイトでも、このこと関する記事は非常に少ないようです。コーランからヒントを探すしかないため、いろいろな宗教フォーラムで、コーランの解釈を持ち寄って、ダジャルとは何者か議論しているサイトもありますが、中には、「ダジャルは、オバマだ!」と煽り立てているサイトもあるので、騙されないことが肝要です。

欧米のサイトでさえ、コーランについて解説した記事は少ないようです。
コーランの解釈にはハディース(hadith)という「手引書」が必要です。これがないと、コーランは、ただの文字の羅列に過ぎません。
コーランの記述があまりにも簡潔に過ぎるために、ハディースで行間を補いながら読んでいく、という作業が必要になるからです。
ハディースは預言者ムハンマドの言行録であり、コーランの次に重要視されている聖典です。イスラム法を制定する際には、このハディースが参考にされました。 

20100901-1.jpg

20100901-2.gif

ハディースには、シーア派のものと、スンニ派のものがあります。それぞれ微妙に違うのですが、コーランを解釈する際のスタンダードになっている点では同じです。
コーランが車のボディだとすれば、ハディースはエンジン。ドライバーがシーア派、スンニ派の人々。ドライバーが異なれば、車の挙動が変わってくるように、解釈する人の霊感によっても、解釈の仕方が異なります。シーア派のハディースと、スンニ派のハディースとの違いは、ちょうど、ガソリン・エンジンと、ディーゼル・エンジンの違いのようなものでしょう。

ハディースとコーランを付き合わせて、さまざまな人が行った預言の解釈についての記事があります。中東に現れる反キリスト「ダジャル」の存在、そして、ダジャルが、いつ出現するかについて-書いたのはイスラム教徒であり、コーランの研究者です。
DAJJAL IS COMING

TRADITIONS ABOUT DAJJAL
(ダジャルについての言い伝え)


1)聖なる予言者は、「ダジャルはユダヤ人である」と伝えている。

2)「ダジャルが、この世に姿を現すと、まず、コンスタンティノープルが征服され、それが大戦の引き金になって、メディナの破壊が引き起こされる。メディナが破壊されると、いよいよエレサレムの人口密集地の破壊が起きる」
    アラーの神のメッセンジャーはこのように語っている-Muaz-b-Jabal  (Abu Daud)
3)最大の戦争、コンスタンティノープルの征服、そしてダジャルの出現… これらは7ヶ月以内に起こることである。
    マホメットの預言- Muaz-b-Jabal
  (Tirmizi, Abu Daud)

4)コンスタンティノープルで大戦が起こり、征服されるまでの間に6年があるでしょう、そして、Dajjalは7年目に現れることになっている。
   アラーのメッセンジャーから-Abdullah-b-Busr  (Abu Daud)

管理人:コンスタンティノープルの戦争が起こってから反キリスト、ダジャルが登場するまで7ヶ月と読み解く人と、7年だと、読み解く人がいるようです。

5)数々の言い伝えから、ダジャルは、かつて、実際にこの世に生きていたか、少なくとも、聖なるマホメットの時代に生まれていたというように思える。
ダジャルは、イエスに殺されるまで死ぬことはない。ダジャルが死ぬまでの間、頑強な鉄の鎖につながれることになっている。

(管理人:ダジャルは人間には殺すことができず、ただイエスのみがダジャルを殺すことができる、ということなのか?)

聖なるマホメットは、ダジャルの身体的な特徴について記述している---
右目は斜視であり、左目は浮き上がるように飛び出しており、両目の間隔は
70キュービット(1キューピットは腕尺 《ひじから中指の端まで;約18-22インチ》)もある。髪の毛は、粗く渦巻きのような縮れ毛で、今にも噛み付きそうな牙のような歯をしている。

管理人:
まるで、旧約聖書のエノク書(偽典とされている)に出てくるネフィリムのようです。

コーランには、ダジャルの姿は一つ目である、と書かれているようです。サイクロプスのような巨人ということになるのでしょうか。

両目の間が70キュービットもあるというのは、双発のロケットエンジンを積んだミサイルか。右目が斜視である、というのはロケットブースターをコンピュータ制御して、翼がなくても飛行する方向を自由に変えられる、ということなのか。
「一つ目」は、ミサイルの頭に付けられたカメラで、軍がモニタリングするものなにか?
こんな風にも考えられます。

また、ダジャルはアメリカのことであり、それはオバマだ、と騒いでいるフォーラムを、よく見かけます。

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「一つ目」とは、こんなことでしょう。↓
それは、「われこそはバビロンの二ムロデの末裔だ」と称する肉体を持った人間でしょう。あるいは、「エジプトのホルス由来」を自称する人間。その、どちらかでしよう。http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-189.html


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そして、その「二ムロデの末裔」、あるいは「エジプトのホルス由来の人間」は、とてつもなく怜悧で、その磁力で大衆を一瞬にして虜にしてしまうような魅力ある人物でしょう。
「一つ目」というのは、眉間の奥にある松果体の開いた「第三の目」を持った人間。彼は、別次元のいる至高の存在と交信することのできる霊的な存在。別次元の至高の存在とはルシファーのことではないか。


ダジャルの父親は、くちばしのような長い鼻を持ち、身長もながい。また、母親は、太っていて、二本の長い手を持っている。

彼の行軍は非常に速い。
ダジャルは、白い“ケツ(=尻)”にマウントされたホラーサーン(イラン北東部を中心にアフガニスタン・トルクメニスタンにまたがる地方。古代、パルティア帝国の発祥地。中央アジアからイランへの通路に当たる。フラーサーン)からやって来る。そして、40日(あるいは40年)以内に、すべての地を巡ることだろう。彼は、行くところすべてに、殺人、略奪、荒廃をもたらす。

黒い防空頭巾のようなものを頭にかぶった
エスファハーンの7万人のユダヤ人が、彼の後についていく。メッカとメディナは天使によって守られるので、略奪から免れるであろう。
メディナ近くの
ウフド山(the mount Uhud)
の麓に着陸して後、彼はシリアに向けて行軍する。その場所、そしてそれ以外のどこか他の場所で、ダジャルは奇跡を見せるはずだ。
彼が神であるということを見せ付けるために、ある一人の若者に生と死を与えた時、突然、イエス・キリストが降り立って、シリアのある町のある場所でダジャルを殺すことになっている。

ダジャルは、(食糧などの)備蓄の山と、水の川を持っている。そして、いくつかの奇跡のショーを見せる。
ダジャルは、隠された場所から宝物を携え、信心の弱い大多数の人々から信仰心を奪い取ってしまうような、いくつかの奇跡のショーを見せる。そして、人々の父親や親類縁者のような姿を呼び出して奇跡を信じ込ませ、彼らの(正常な)人生に死を与えるあろう。彼の額には、“unbeliever(不信心の者)”あるいは “KFR”という文字が書かれることになる。

(管理人:
KFRとは、kafirのこと。kafirは、直接的な意味では、カフィル人 (アフリカ南部Bantu族の一種族の人); カフィル語; 〔軽蔑〕 (k-) アフリカ黒人  のこと。
(管理人:戦乱の中で、食糧や水が不足して窮乏に苦しんでいる人々に、ダジャルは救援物資を与えるようです。そして、ある一人の若者を死なせ、そして生き返らせる奇跡を人々に見せて、彼こそ神である、と人々に信じ込ませるのだ、ということでしょう)

6)私たちが話をしていると、突然アラーがやってきて、こう言った。
アラーは尋ねた:
「あなた方は何について話をしていたのか?」
私たちは、こう答えた:
「私たちは、最後の時について話していたのです」
アラーはこう言った:
「10の前兆があるまで、最後の時は決してやってこないだろう」

………………(途中、略)
10の前兆のひとつに、「大暴風雨がやってくること」があるだろう。人々は、その嵐によって海に吹き飛ばされてしまうのだ。

7)マホメッドの言行録(ハディース)に、このようにある。
「一つ目の嘘つき」=ダジャルのこと=について、警告しない予言者などいない。
見よ!ダジャルは一つ目だ。だが、あなたの王は一つ目ではないだろう。
彼の額には(unbeliever)と書かれているはずだ。


8)アラーの使途は、このように言った。
どんな予言者も、ダジャルについての情報を知らせない者はいない。ダジャルは、一つ目で、何らかの物を人々に持ってくるはずだ。彼が「天国」と呼んでいるものは地獄のことなのだ。ノアが、人々に警告したように、私もダジャルについて、人々に同じように警告する。


9)マホメットは、このように言った:
ダジャルは出て来るだろう。水と火とともに。
人々が水と見なせば、それは燃える火となろう。人々が、火と見なせば、冷たい甘い水となろう。
そして、イスラム教徒は、このようにつけ加えた。
「ダジャルのひとつの目は、粗い髪の毛で隠されている。そして、彼の両目の間には、“unbeliever’ または “KFR”  という文字がある。読み書きのできる信者、読み書きのできない信者、いずれもがそれを読むだろう。

10)Abu Sayeed-al-Khodriは、アラーのメッセンジャーが次のように言ったと書いている:
ダジャルはやってくる。
そのとき、信仰者のひとりが、ダジャルと、ダジャルを守備する者たちに尋ねるだろう。
「あなた方は、いったいどこに向かおうとしているのか」
そると、こう答えた。
「私は、私か出てきたところに行くつもりだ」
そして、彼ら(ダジャルと彼の守備隊)は、その信仰者にこう尋ねた。
「あなたは、我々の支配者を信じないのか?」
その信仰者は、こう答えた。
「私たちの支配者からは、なにものも隠されることはない」
彼らは言った。
「あの男を殺せ!」

彼らの何人かが、他の人々にこう言った。
「あなた方の支配者がいないときに、その支配者は、あなた方に、どんな人間も殺すことを許してはいないでしょう? それから彼らは、ダジャルとともに行くであろう。

信仰者がダジャルに会ったとき、その信仰者は、このように訴えるはずである。
「みなさん!これこそ、アラーの使途が言っていたダジャルそのものだ」
そして、ダジャルは、その信仰者を「殺せ!」と命じる。
…………………(以下、略)

11)マホメットの言行録:
「Ispahanの7万のユダヤ人は、フード(頭巾)をかぶって、ダジャルの後を追うだろう」




以上、ダジャルの身体的特徴についてのアウトラインですが、この中で明確になっているのは、
●ダジャルはユダヤ人である。
一つ目で、額には“unbeliever’ または “KFR”という文字が書かれている。

“KFR”とはカフィル=Kafirのこと。直接的にはアフリカのカフィル人のことを意味しますが、語源を遡るとアラビア語で、イスラム教徒から見た場合、「不信心者」、あるいは「異教徒」の意味になります。
こちらのサイトの解釈では、Kafirは、旧約聖書のカインということになります)

●髪の毛が縮れ毛(長い縮れ毛で片目が隠されている、とする記述もある)
その他は、
●人を生き返らせることのできる超能力者か、あるいは逆にペテン師である。

一つ目とは、こんなことか。

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チャクラ、第三の目

あるいは、これか。

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ロンドン五輪のマスコット


以上、総合的に考えると、ダジャルとは、

(イスラム教徒から見た場合)ダジャルは、ユダヤ人の異教徒で、髪の毛が縮れ毛である人間。そして、それは一つ目=エジプトのホルスに由来する者である

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画像はイスラエル空軍機(写真上下)。コックピットの外側に「KFR」と、ホルスの目が描かれている。ダジャルはイスラエルの救世主。コーラン、聖書ではアンチ・キリスト(反キリスト)となる。


このような話を、御伽噺と一笑に付すには無理があるかも知れません。空軍機のマークにまでなっているとなると。
詳しくは、この記事へ


ダジャル=反キリスト=666 
イスラムの聖典「ハディース」と聖書の関係では、このようになります。


ダジャルが現れる前には、いくつかのサインがあると言います。
イスラムのサイトですが、これもハディースから導き出したようです。


ダジャルが現れる、いくつかのサイン
Signs of the Appearance of the Dajjal

ダジャルが現れる前には、“三年間の困難な時期”があるでしょう。
その三年間は、人々は深刻な飢饉に見舞われるでしょう。

最初の一年目、アラーの神は雨を三分の一に減らして、地球から収穫も三分の一にせよ、と天に命じるでしょう。
次の二年目は、さらに雨の量を三分の二減らして、地球からの収穫も三分の二減らすよう天に命じるでしょう。
さして最後の年には、雨が降らないようにするため、ただの一滴の雨も降ることはなくなってしまうでしょう。
アラーの神は、地球がすべての生産をしないようにしてしまうため、一切の植物は生育しなくなるでしょう。
そして、アラーが必要とする種目以外のすべての有蹄動物が死ぬでしょう。
彼(sallallahu `alaihi wa sallam)は尋ねた。
「その艱難辛苦の間、何が人々を支えるのでしょうか?」
人々を支えるものは、Tahlil, takbir and tahmid (Saying, la ilaha ill Allah, Allahu Akbar and al-hamdulillah)である。
「これは、ちょうど食物が支えるように、それらを支えるでしょう」
これらの災厄は続きますが、いよいよ最後の時は大規模な荒廃と戦争が起こるでしょう。



下のサイトは、ダジャルは気象兵器(HAARP)を使って、食糧危機、地震等を引き起こすと書いています。つまり、ダジャル=ホルスの一つ目=イルミナティ(の総帥的な存在?)が世界を混乱に陥れる、ということでしょう。
Signs of the Appearance of Dajjal the Antichrist – Weather Control

この存在が、デーヴィッド・アイクの言うPINDARのことでしょう。PINDARは暗号名で、ロスチャイルドの血流の一人。オカルティストの頂点に立つ人間だ、と書いています。
アイクの書くことは疑う必要がありますが、何らかのヒントが隠されているかもしれない、ということで、あえて紹介しました)

【PINDARについて】http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-84.html
アメリカ・イスラエルが気象兵器を使って人為的に飢饉を起こし、人々がこれ以上耐えられないギリギリのところまできたとき、偽救世主・ダジャルが現れて、人々に物資をなど供給したり、いくつかの奇跡を起こしたりして、人々の今までの信仰をくつがえしてしまう。
そして、信仰を失った人々は「(人として)生きること」を破壊される、というシナリオになっているようです。つまり、額にREIDインクのスタンプを押さないと、食糧がもらえない、ということなのでしょう。

あの自信たっぷりのアメリカ人が、食糧切符をもらうことを恥と思わなくなってしまったようです。これもREIDインク・スタンプによってアメリカ人を奴隷化するための「予行演習」かもしれません。
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関連記事:
【アメリカから自由が奪われる20の兆候】の「9)焼印のようにREIDインクで刻印し、政府が管理する」


昨日、オバマが「イラク戦闘終結宣言」を正式に出しました。
来年末までに、イラクから米軍が完全撤退ということになっていますが、当面は、5万人の米兵はイラク治安部隊の育成に力を注ぐ、ということです。
ブッシュの「理由なきイラク侵攻」を批判して大統領になったオバマですが、公約は果たそうとしているようです。その裏に何がある?

ヨルダン川西岸では、イスラム原理主義組織ハマスによるイスラエル人4名の襲撃が行われた模様。これで、一層、イスラエル、パレスチナの緊張は一気に高まるでしょう。9月2日から開かれる中東和平直接交渉は、おそらく暗礁に乗り上げるでしょう。それを目的としたハマスのイスラエル人に対するテロであったはずですから。イスラム原理主義者たちは、交渉を決裂させたいのではないでしょうか。

一方で、リビアが不思議な動きをし出したようです。
【リビアのガザ支援船、警告受け入れエジプト入港】
「リビアの最高指導者カダフィ氏の次男、セイフ・イスラム氏が総裁を務める団体が組織したパレスチナ支援船が14日、イスラエル軍の警告を受け入れ、パレスチナ自治区ガザへの接近を断念してエジプト北部エルアリシュに入港した」とのこと。

また、リビアの最高指導者カダフィー大佐が、「モデル事務所が派遣した約300人の女性を招いて、バチカンに近いリビアの文化センターで集会を開き、イスラム教への改宗を勧誘。真偽は定かでないが、報道では3人の女性が改宗に応じたと伝えられている」。
【カダフィ大佐、イタリア女性にイスラム改宗を呼び掛け】
リビアのカダフィーも、イスラエル、バチカンを、あからさまに刺激しているようです。
これは、美女を大勢集めれば欧米のメディアが取り上げるだろう、という狙いからでしょう。

背後にいるロシアは、まだ表立った動きはしていませんが、シリアに対する武器供与を表明するなど、イスラム圏に対する支援を隠そうとしていません。
http://rockway.blog.shinobi.jp/Entry/424/
これはもう、それぞれが「示し合わせて」動いていることは間違いのないことで、オバマのイラク撤退宣言が、[イスラエル・アメリカ] vs [イラン、シリア、ハマス、リビア、その他イスラム諸国]+[ロシア]の戦争が近いことを知らせているようです。
特に、リビアがイラン寄りの行動を取り出したことは、かなり警戒する必要があります。カダフィーは軍人ですから、超リアリストです。近いうちに戦争がなければ動かないはずです。
「近いうちに」と言っても、米軍のイラク撤収次第でしょうが。

また、去年、マレーシアでイスラムの宗教警察(勧善懲悪委員会)が発足し、街や村でコーランに反する行動をしている人を発見すると、強硬な“指導”が入ります。これが、とうとうサウジアラビアにも波及し、バレンタインデーが完全禁止となったようです。

こんなことからも、イスラム原理主義の秘密結社「ホッジャティエ」から出てきたイランのアフマディネジャードのアメリカへの挑発発言の数々も、やはり、イスラム主義終末思想の下にイスラム世界を結束させようという目的が鮮明に浮き彫りにされているのです。

こうしてイスラム世界が、救世主マフディ出現の「お膳立て」が終わった頃、イスラムの「もうひとつの聖典」、ハディースに預言されているように、いよいよ中東が戦乱の渦の中心になるのでしょう。
いずれにしても、イスラエル、米国のサタン崇拝者達は、このハルマゲドンを望んでいるわけですから、根っこは、ひとつです。「同じ穴のムジナ」ではないのか、ということです。

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イスラム教徒、オバマと、その背後で彼を操っている人間たちの思惑通り、ニューヨークのグラウンド・ゼロ跡地付近のモスク建設をめぐって、早速、衝突が起きているようです。
http://newamerica-now.blogspot.com/2010/08/ground-zero-mosque-and-american-freedom.html
アメリカ人よ、もう少し、お利口さんになれないか?

日本政府、防衛関係者は、神輿を担がされないように。
日本は弱虫だの、平和貢献(国連軍に参加すること:小沢一郎は国連軍に貢献すべきだ、という考えですが)しないだの、と言われても関わらないことです。見る阿呆に徹すべきです。
特に政府、防衛関係者に必要なのは、日本が強大な軍事力を持っていても、一切の挑発に乗らず、弱虫を装い続けることです。蛮勇は厳に慎むべきでしょう。

この悲劇を日本人は忘れてはならない。
http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/200312/gu20031201_01.htm
「2003年11月29日、イラク中部のティクリート付近で(日本時間同日夜)、米軍主催のイラク復興支援会議に車で向かっていた日本人外交官2人とイラク人運転手 (54)が銃撃され、血まみれになっているのが発見された。3人とも死亡した。
3月のイラク戦争開戦以降、イラク国内で日本人が犠牲になったのは初めて。 日本の外交官を特定して狙った事件かどうかは不明だが、福田官房長官は30日午後、『状況から判断してテロの可能性が強い』と述べた。小泉首相は、事件の 徹底調査と現地の日本人の安全確保に全力を挙げるよう川口外相に指示した。
イラク復興支援への対応については、自衛隊派遣の方針を堅持する考えを強調した。

殺されたのは、奥克彦在英国大使館参事官井ノ上正盛在イラク大使館3等書記官、と運転手の3人。福田の言うとおり、「テロの可能性が高い」ということになって、自衛隊のイラク駐屯は期間延長されました。
ブッシュの犬、小泉は国会で、「自衛隊の行くところが非戦闘地域なんですよ」と、精神異常者としか思えない発言をしました。
奥参事官、井ノ上書記官のイラク派遣については、前々から腑に落ちないところがあったようです。事件直後、米軍はすばやく行動し、テロリスト(?)に銃撃されたという車両は、すぐに米軍が引き取ってしまい、マスコミの前には姿を現すことはなかったのです。
「彼ら、二人は人身御供に使われたのだ」という疑惑が渦巻いていたにもかかわらず、政府と小泉・飯島に頭の上がらないマスコミは一切無視。
結局、福田の「状況から判断してテロの可能性が高い」ということで自衛隊のイラク派遣延長は正当化されたのです。福田は、その後「テロの可能性」から、「日本政府はテロと断定した」とコメントすることなかったのです。
少なくとも、日本人は、この茶番を薄々知っていたので、両名に仕組まれた「殉死」にヒステリックな反応を示すことはなかったのです。そのおかげで、自衛隊は、ただの一発の銃弾も発射せずに済んだのです。
これが本当の「勇気」というものでしょう。見せかけの勇気は、たぶらかし以外の何物でもないので、しっかり見抜くことです。

「日刊ゲンダイ」(12月5日号)の1面と2面から、田岡俊次氏の「疑念のまとめ」を転載。
【記事内容より】
『軍事ジャーナリストの田岡俊次氏はこう言う。「米軍のおかしな点は5つあります。まず、連合軍暫定当局(CPA)が『事件発生は午後5時』と発表したこと。 『水や食料を買うために道路脇の売店に寄ったところを撃たれた』と言ったこと。事件発生は昼頃だし、第1発見者の食料品店主が警察に通報して、警察と米軍 が駆けつけているんです。なぜ、わざわざ違いことを発表するんでしょう。米軍は奥氏らのパスポートを地元の部族長から返したもらったと言っているが、これ もおかしい。地元警察によると、現場には現金などの身の回り品はそのまま残っていて、米軍がランドクルーザーごと持ち帰っているんです。米軍が襲われたラ ンドクルーザーを公開せず、返却してくれないのもおかしい。そして、事件後、日本大使館員が現場に行こうとすると『危ないからやめろ』と止めているんです」』
オバマに唆されて、中東に自衛隊が派遣されて、10人ほど殺されでもすれば、さすがの穏健な日本人も、そのときは仮想テロリストを憎むでしょう。怨念の連鎖が、そこから始まるののです。
しかし、それは、仕組まれたものでしょうね。馬鹿を見るのは日本人。
米国のインチキ扇動に乗らない。日本独自の方針をしっかり持つこと。
それができれば、日本の防衛関係者は大いに尊敬されるでしょう。そして、20年以内に、日本は世界の盟主として歩き出すことができるかもしれませんから。

2013年から、先進国の中で唯一、日本だけは世界の没落とは裏腹に急上昇させる計画があるようです。
【2020年まで世界は「陥没」する? 2013年から日本は急上昇する?】

海外の経済サイトにも、2013年から日本が急上昇する、という見方があります。
さて、どうなるでしょうか。


【他の関連記事】
アフマディネジャード大統領がユダヤ人という説


イランの秘密結社と、イスラムの反キリスト「ダジャル」


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